Gibson SGJ (2013)

Gibson SG お迎えしました。2013年モデルのSGJ。色は家具調のチョコレート。

IMG_2589

ピックガードも無い、ピックアップのポールピースも調整できない、グロスフィニッシュでも無い故に木目剥き出しという、無い無い尽くしのSG。まあこれはこれで、ロックな感じがして大変に気に入っております。
しかしリアのパリパリした音とかちゃんとSGしてますし、ギブソン曰く「24 medium-jumbo frets」も、ダブルカッタウェイのおかげでかなり弾きやすいです。

購入を決めるとき、お店で他社製の同価格帯のSGも試奏しましたが、他社のやつはどうしても膜が張られているというか、曇った感じ。音が前に出てくるのはやっぱギブソンだなあと。まあいいやつはいいんでしょうけど、そうなるとむしろギブソンより良いお値段だったりして、まあまずは本家じゃないかと。

IMG_2590

しかしSGあれですね。レスポールやストラトと比べると、タッチが全然違いますね。音の立ち方がアタッキーなので、その辺意識しないと、すぐヘボヘボな演奏になっちゃいます。

ちょっくら弾いてみたのがこちらの動画。

しばらくはこの動画で使った2本、SGとレスポールをメインに使っていきたい所存でゴザイマス。

TASCAM US-2×2

オーディオインターフェースちゃんリプレイスの巻。

制作環境をMac OS X 10.11 El Capitanにそろそろ移行しようかという今日この頃。El Capitanも、最初は特定のAUプラグインの検証に失敗するという不具合があったものの、それも10.11.1で対応されて、Native InstrumentsやWavesも正式対応を発表しはじめています。Line 6関連も、ユーザ報告レベルでは動作するようになったみたいで、あとはメーカー(Line 6)からの正式対応発表待ち。

と、わくわくしていたらー。

長年歴戦を共にしたオーディオインターフェース、Focusrite Saffire 6 USBが、僕が使っているUSB1.1版に限り、El Capitanは対応しませんという悲報が。

どうやら、USB Audio Classに準拠していてドライバ要らずのUSB2.0版と違い、USB1.1はベンダーがドライバを独自に開発する必要があり、もうFocusrite的にはやりたくないよね、という意向のもよう。あーまいった。

まあ実際のところ、ギターを録った音とか、もっと前に買ったLine 6 TonePort DIの方が全然よかったり、Saffire 6には微妙に満足していなかったので、思い切ってTASCAM US-2×2を買っちゃいました。

他の候補はSteinberg UR22だったのですが、まあ今はLogicユーザですし、とかいう宗教論はさておき、決め手は2IN/2OUTの、いわゆる「入門機」であるにもかかわらず、プリアンプやDACに手抜きがないこと。あと、DSPやミキサーが内蔵されておらず、余計なトラブルの心配がないこと。内蔵DSPとなると、どうせならUADくらい欲しいですし、内蔵ミキサーはFocusriteの今の製品なんか見る限り必要性を感じませんし。

毎度おなじみサウンドハウスさんにオーダー、中一日で着弾。早速Macに接続。USB Audio Class準拠なので、ドライバ要らず(これもUR22より良いところ)。すぐ使えました。入出力の設定変更等に使うソフトウェアのインストールは必要ですけどね。

肝心の出音ですが、うむ。すばらしい。どう聴いてもSaffire 6とは別格。いかにもモニター向けな、解像感が高く、特に高域がぜんぜんシルキーで伸びやかな音。この時点で買って満足。

録音はというと、まだギターしか録っていませんが、なんと、TonePort DIで録っていたころの音がカムバック。やったね。Saffire 6だと、ハムバッカーのギターをつなぐと、ゲイン0でもピーク出ちゃったりしていたのですが、US-2×2だとちゃんとゲインを調整できる。今になって気づいたのですが、そもそも、Saffire 6のINST入力ってインピーダンスどうなってんだろうって感じ。

まーすべて結果オーライで。El Capitan対応のつもりが、なんだかすっげアップグレードになりましたとさ。

rrさんボーカル おミックス記録

rrさんのボーカルをおミックスした作業ログを残しておきたいと思います。

まず、受け取ったWavファイルをLogic Proのプロジェクトに追加して、ノイズ除去等、若干の補正をした状態がこれ。

ミックス作業後のボカーカルトラックがこれ。

使用したプラグインはこんな感じ。
Logic Pro X Exciter
Waves Q10 Equalizer
Waves MV2
Waves Renaissance Compressor
Waves Kramer Master Tape
Waves H-EQ Hybrid Equalizer
Waves DeEsser

一つ一つについて、簡単な説明と設定値を残しておきます。
※ミックスに正解はありません。あくまで今回のケースですので。また、実際の作業は、必要に応じて、他のトラックも同時にプレイバックしながら作業しています。

Logic Pro X Exciter
Logic Pro Exciter
ボーカロイドなんかだと、もっと下からかけることが多いですが、今回は、高域だけにかけることにしました。

Waves Q10 Equalizer
Waves Q10
コンプレッサの前段として、ネガティブEQを設定します。ポイントは2つ。まずは270Hzあたりでボーカルのこもりが出ているのでカット。それから、4kHzあたりが若干ギラギラしているのでカット。今回は必要なかったですが、硬さが残る場合(MEIKO Powerでよくある)は3kHzあたりもカットしたりします。

Waves MV2
Waves MV10
ピークを潰すより、ブレスなどの「人間ならではの繊細な生々しさ」を持ち上げるねらいで設定します。時間的余裕があったり、プロいクオリティが求められるのであれば、いわゆる「手コンプ」の方がいいかもしれません。

Waves Renaissance Compressor
スクリーンショット 2015-09-03 20.07.55
アタックがかなり短いですが、レシオも低く、GRがピーク時でも-5db程度と、音色があまり変わらないように設定します。

Waves Kramer Master Tape
Waves Kramer Master Tape
「アナログ・テープならではの暖かく、豊かなサウンド」(製品ホームページより)
なんてね。コンプレッションの仕上げとして、軽くサチュレーションさせる感じで設定します。

Waves H-EQ Hybrid Equalizer
Waves H-EQ Equalizer
アクティブEQとして、基本的には、6kHzあたりをブーストしてクリアな音を作ります。つってもこれ、ほぼH-EQのプリセットですけどね。

Waves DeEsser
Waves DeEsser
ここまでやると、どうしてもシビランスが出過ぎてしまいますので、抑え込みます。

その他
空間系は、センドリターンでリバーブを2発設定。それと、曲調にあわせ、サビだけディレイを入れました。(冒頭のサンプルではオフにしています)

いくつかプラグインを使っていますが、基本的な考えは「原音→ネガティブEQ→コンプレッション→アクティブEQ」です。
ボカールのミキシングは特に、よほど明確なイメージがない限り、原音の輪郭を際立たせるための補正作業にとどめた方が良いと思います。